優れた女性史学の研究者を世に出すことを目的とした第3回女性史学賞にこのほど、京都在住の歴史学者で、滋賀県立大学准教授の京樂真帆子さん(46)の『平安京都市社会史の研究』(塙書房)が選ばれました。
 同著は、平安時代の都、平安京の都市としての役割を居住・家族・女性・ジェンダーなど社会史の観点から分析したもので、平安京と女性史研究のさらなる発展に貢献したことが評価されての受賞です。
 京樂氏は、「91年から今までの研究の成果の集大成の著作が表彰され、喜んでいます。現在、滋賀の地域で女性がどう生きてきたのか、滋賀の女性史をまとめようと研究を行っています。今後、京都の女性史にも挑戦したいですね」と話しています。
 同賞は2006年、脇田晴子滋賀県立大学名誉教授歴ら5人の歴史学者が創設したものです。