乙訓平和委員会は6日、光明寺(長岡京市粟生)の集会所で、「第3回戦争体験を聴く会」を開きました。語り部は原爆認定近畿訴訟原告団の小高美代子団長です。
 小高さんは爆心地から約1.8キロの親類宅で原爆の閃光を浴びて気を失い、目覚めると背中が血だらけになっていたこと、当時妊娠5カ月だったが、家屋の下敷きになった親類を救うため素手で焼けた土を掘り続けたことを話しました。
 また郊外に逃げる際には黒い雨にも遭遇したが奇跡的に小屋に非難できたこと、逃げる途中に助けることができなかった人がいたことなど、辛い話にもかかわらず身振り手振りも交え、約1時間熱く語りました。
 話を聞いた参加者からは、「直接被爆者のお話を聞けて資料や写真、映画だけでは分らない『本当の』悲惨さを知ることができました」と感想が寄せられました。
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 KBS京都テレビで8日午後9時25分から放送される予定です。(大橋誠)