京都府保険医協会が府内169病院を対象に行った診療科休止についてのアンケート(69病院回答)で、新医師臨床研修制度が始まった04年4月以降、11病院のべ17診療科が休止したことが分かりました。
 休止した診療科(カッコ内は病院数)は、産科(4)、心臓血管外科(2)、整形外科(2)、婦人科、外科、脳神経外科、泌尿器科、口腔外科、小児科、耳鼻咽喉科、放射線科、心療内科(いずれも1)。休止理由は、「常勤医2人の退職」「大学医局からの派遣がなくなった」「産婦人科不足による産科集約化」などで、医局から派遣が途絶えたことが大きな要因となっています。
 今後休止の不安を抱える病院も3割近くに上り、医師不足から診療科の維持で困難を抱えていることも分かりました。
 また、救急指定・救急輪番制の取り下げは「ある」が10%で、今後の見通しについても、「3月いっぱいで救急指定を撤退する方向で検討中。もはや中小病院で救急医療を行うことは不可能に近い」と回答した病院がありました。