参院京都選挙区立候補予定者の公開討論会(主催・京都青年会議所)が3日夜、京都市中京区の京都商工会議所で行われました。約250人の聴衆を前に改憲を主張する自民、民主両候補にたいして、日本共産党の成宮まり子候補の憲法を守る姿勢が際立ちました。
 討論では、他候補への質問戦で9条改憲を含め憲法そのものへの姿勢が浮き彫りになりました。自民党の西田昌司候補は、「現行憲法破棄・打破」「まともに戦争できる国」を主張する維新政党・新風の候補から「西田さんとは(考え方が)だんだん接近してきた。現行憲法は正当か否か」と問われ、「正当でない」と断言。民主党の松井孝治候補も改憲の是非を問われて、「改正すべき条項は多々ある。9条については、自衛隊という実力装置を憲法上位置づけるべき」と答えました。
 成宮候補は、「9条を含め全条項を守り生かすべき。憲法発布直後の世論調査でも78%の国民が賛成し、戦後60年間支持されてきた」と答え、西田氏にたいしては、「天皇中心の大日本帝国憲法をいいと思っているのか」と質問。西田氏は否定しませんでした。また成宮候補は、まとめの発言でも、ボリビア大統領が新憲法に日本の憲法9条を取り入れたいと来日したことを紹介し、「日本の誇りを言うなら9条こそが世界に誇るべきもの。生存権や幸福追求権など憲法を守り生かすことを訴えたい」とのべました。
 討論では「増税と財政再建」「小中学校レベルでの教育問題」について各候補が主張を展開しました。