20150617-04 4月の京都市議選で初当選した自民党の大西健嗣市議(40)=左京区選挙区=が、当選前から役員を務めていたNPO法人から不適切な会計処理を指摘され、約240万円を返還していたことが17日までに分かりました。日本共産党京都市議団(山中渡団長、18人)は17日、津田大三議長に対して、「大西氏の行為は横領の疑いが濃く、議員辞職に値する」として、議会として真相究明と必要な対応を行なうよう申し入れました。

 申し入れ文書では、京都市会議員政治倫理条例では、議長が政治倫理の順守についてイニシアチブを発揮することを規定していると指摘。議会自身が、議員の資格に関わって有権者に重大な疑義を生んでいる今回の事案について、自浄能力を発揮するよう求めています。

 大西氏は、結婚の相談・斡旋などを行うNPO法人「田中セツ子京都結婚塾」(理事長=田中セツ子・元自民党京都市議)で2011年9月~15年4月まで理事を務め、会計や運営全般を担当。飲食費などの架空の交際費や必要のないビール券や百貨店商品券が購入され、大西氏は4月下旬までに、判明した約240万円について返還したとしています。
                              (写真=大西市議のホームページより)