伏見母親大会 「子どもたちに、戦争と原発のない未来を!」のスローガンを掲げた第43回伏見母親大会(同実行委員会主催)が7日、伏見区の呉竹文化センターで開催され、120人が参加しました。開会に先立ちミニバザーが開かれ、参加団体から10店が出店。オープニングでは佐々木真紀さんのオカリナ演奏と川口真由美さんの沖縄の歌と踊りが披露されました。
 中地フキ子実行委員会代表は開会挨拶で、安倍政権による年金や生活保護引き下げ、秘密保護法強行採決、消費税増税、武器輸出拡大、集団的自衛権閣議決定、辺野古米軍基地や丹後米軍基地の建設強行、原発再稼働の強行の動きなど、猛スピードで戦争への準備を進めてきてる動きを批判。「この暴走をストップさせなければなりません。そして、世界ではシリア、ガザ、イラクなどでの戦争は収まらず広がっています。世界と日本の緊密な関係を解き明かし、平和な道をきずく運動を進めるための学習を深めましょう」と訴えました。京都母親連絡会の衣笠洋子事務局長が来年の第60回全国母親大会が震災から20年を迎える神戸で開かれることを紹介し「その時までに集団的自衛権なるものをやめさせよう」と呼びかけました。
 フリージャーナリストの西谷文和さんが記念講演。「安倍首相による集団的自衛権の行使容認と現行憲法をねじ曲げての暴挙はまさに戦争への道。また、アベノミクスの本質は、大企業利権にからむ武器と原発の輸出である」と指摘しました。そして、シリアやアフガンなどアラブ諸国での米軍などが劣化ウラン弾などや非人道的攻撃や無差別攻撃などで多くの子どもたちが犠牲になっていることを自ら現地での支援活動や悲惨な現状を映像を駆使して告発し、悲惨な内戦がなぜ勃発するのか、欧米諸国の民間軍隊が生まれている背景についても刻銘に解明しました。
 そして欧米や日本の権力者によるウソやでっち上げの作り話をマスコミを使って国民をあおりたて、バックで操る強大な軍需産業の姿を批判。日本の原発推進の背景に、1機56億円もするオスプレイを米国、三井物産などの大企業経由で100億円で買おうとしている実態を暴露し、「彼らは利権そのものに群がっている」と糾弾しました。「私たちは彼らのウソと騙しの本質をきっちり見抜き、国民が大きな運動でこれを跳ね返していこう」と呼び掛けました。
 運動交流では伏見民商、新婦人平和部やふしみ原発0パレードの会が発言。「私たち母親は戦争には反対です。いのちを生み出す母親は、いのちを育て、いのちを守ることをのぞみます」との大会アピールを採択しました。(仲野良典)