脱原発アピール 「原発とまった! このまま廃炉」――雨が降りしきる中、東山区の円山公園から京都市役所まで市民ら500人が脱原発をアピールして行進しました。15日に大飯原発が定期検査に入り、発電を停止したことで全国すべての原発が止まったことから、毎週金曜日に関電京都支店前での行動に参加している人を中心に25人が呼びかけ人となって行ったもの。
 デモ行進では、10数人のドラム隊がリズムでコールをリードし、「原発なくても電気は足りてる、このまま廃炉でいいじゃないか」などと唱和しながら歩きました。沿道からカメラで写真を撮る人や、がんばれとの声援もあり、注目を集めました。
 ドラム隊の呼びかけ人の中居睦芙さん(36)はドラム6台をつなげたバスドラガーを考案。「7月に東京の反原発デモに言ってきたが太鼓が中心にみんなを引きつけていた。太鼓には力がある。夢は100人のドラム隊。反原発の運動をさらに盛り上げたい」とずぶ濡れになりながら語っていました。
 1歳3カ月の子どもと妻の3人で参加した田中康司さん(46)は「もっと何万人もの人が声を上げ、デモに参加するような運動にしないと行けない。政治が国民の声をちゃんと聞かず、機能していない。声を上げ続けることが大事だと思う」と話していました。
 日本共産党の穀田恵二衆院議員、倉林明子参院議員が参加。デモ出発前に倉林議員があいさつし、「ただちに国会を開会させ、安倍首相が IOC総会で『福島第一原発はコントロールされ、汚染水も完全にブロックできている』と述べたことはでたらめであまりにひどい。このでたらめな資料について明らかにしたい。そして皆さんの声をしっかりと国会に届けたい」と述べました。