京丹後集会 京丹後市経ヶ岬への米軍レーダー(Xバンドレーダー)基地設置反対を訴える「京都に米軍基地はいらない! 6・15京丹後集会」が15日、京丹後市の平海水浴場駐車場で開かれ、府内全域から500人以上が参加しました。米軍基地設置反対丹後連絡会、京都に米軍基地いらない府民の会の共催。
 地元住民や府内各地からの発言、専門家による基地問題Q&Aなどが行われ、「京都に米軍基地はいらないの声を一層大きくしよう」と呼びかける「アピール」を採択。「京都に米軍基地はいらない!」「米軍基地建設反対!」と、参加者全員でシュプレヒコールしました。
 丹後連絡会の三野みつる副代表が主催者あいさつ。地元の住民から「小さい孫がいるので不安」「基地ができたら米兵犯罪が怖くて子どもが帰省できなくなる。反対運動を頑張ってほしい」と声が出されていることを紹介し、「米兵犯罪、電磁波問題など不安は山積み。基地計画を撤回させるために皆さんのご支援をお願いします」と訴えました。
 上宇川連合区長の増田光夫さんは、「この風景を守りたいと願っています。ここに米軍基地が似合うのか、じっくり区民と考えたい」と述べました。
 基地計画地の袖志出身で、旧丹後町・間人で漁業を営む増田卓雄さんは、住民説明会で市民の安全や米軍住宅の問題に具体的に答えられない防衛省の姿勢を批判し、「漁業者の生活の糧を守り、景観と自然を子どもや孫に豊かな丹後、宇川を残すためにも、基地は設置させてはならない」と訴えました。
 「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」の永井友昭さんは、地元地区が基地受け入れを前提にした「要望書」提出を見送ったことを紹介し、「宇川の声を丹後全域、京都全域に伝え、何とか基地建設を防ぎたい。協力をお願いします」と述べました。
 京都平和委員会の戸田昌基理事長と自由法曹団京都支部事務局長の渡辺輝人弁護士が、基地建設に関わる軍事、電磁波、米兵犯罪などへの疑問にQ&A方式で回答。日米同盟・地位協定のもとで、住民の安全はまったく確保されていない実態を明らかにしました。日本共産党の浜田良之府議、田中邦生京丹後市議が各議会での論戦を報告し、基地建設撤回への決意を述べました。
 「府民の会」の吉岡徹共同代表(京都総評議長)が閉会あいさつし、「我々は、京都に米軍基地いらない、住民の安心・安全な生活を守ろうと決意を一つにしました。市長、知事、総理大臣に対する基地設置反対署名を大きく広げよう」と訴えました。