京田辺市の平和都市推進協議会は、1昨年、昨年と2年続けて実施してきた、市内小中学生を平和学習などのために広島市へ派遣する「広島派遣事業」について、来年度も実施することを決めました。
 同市の「小中学生広島派遣事業」は2005年夏、終戦60周年の年に市民の要望や日本共産党市議団などの粘り強い取り組みの中で、初めて実施されました。その後も多くの平和を願う市民が継続実施を求めてきました。
 1昨年に京田辺市の「非核平和都市宣言」制定の記念事業として7年ぶりに実施され、市内でも大きな反響を呼び、昨年も7月に実施されました。昨年秋の市議会決算特別委員会で、同党が引き続き継続実施をと要求したのに対し、市当局も「高い評価をされていると受けとめている」と答弁しました。
 17日に開かれた同市平和都市推進協議会で、来年度の実施について議論になり、「三十数人の児童しか参加できないのに約80万円の費用は高額ではないか」という声も一部から出されました。これに対し、日本共産党の水野恭子議員は、「広島平和学習で得たことをもっと多くの子どもたちに伝えるような工夫をすればいいのではないか」と提起。会議では「本当にそうだ。例えば広島派遣のビデオなどを撮ってそれを学校の授業などで活用するなども検討したらい」との意見も出ました。そして最終的には大多数の委員が来年度も実施することに賛成し、決定しました。(青木綱次郎)