関電京都支店前アピール 「関電さーん原発止めて」「関電さーん再稼働やめて」――関西電力大飯原発の再稼働撤回を求めて20日、学生や僧侶、若い子ども連れの母親、外国人ら300人を超える人が関電京都支店(京都市下京区)を包囲してアピールしました。
 東京から俳優の山本太郎さんが駆け付け、「東京の17万人集会もすごかったですが、京都も熱いね。電力は足りてるんです。危険な原発でなく、液化天然ガスなどのエネルギーにどうして目を向けないのか。子どもたちの未来のために大人が立ちあがる時、一緒に声をあげましょうよ」と激励し、関電京都支店の周囲で参加者らと共にシュプレヒコールを上げました。
 愛媛から観光で来ていた門田昌征さん(28)は偶然聞いた山本さんの訴えに感動し、その場で行動に参加。「電力不足と言われれば原発の再稼働も仕方ない面もあるんじゃないのって思っていたんですが、ふっきれました。火電を止めたのは電気が余ってるからなんでしょ、びっくりですよ。山本さんが『99%の我々の犠牲の上に1%がある』って、言いましたがその通り。ぼくも再稼働反対で頑張りますよ」と声を張り上げました。
 4歳と1歳の子どもを連れて参加した西郷愛さん(24)はマイクデビュー。子どもを抱いて「赤ちゃん守れ」とアピールしました。「実は家族4人で東京集会にも行ったんです。地元でもあると知って、これは行かなきゃと来ました。子どもを守るために今やれることをしなくてはと思っています」と力を込めました。
 イギリス人のブリジット・スコットさん(50)は友人に誘われて初参加。「日本は優秀な技術国。自然豊かな国でこそ自然エネルギーを使ってほしい。日本は原発を止めるチャンスです。この市民パワーでやりましょうよ」と穏やかな笑顔で話しました。