共産党「提言」の議論を

 民主党の消費税増税にはとても賛成できません。消費税は売り上げが損しようと得しようと徴収され、その負担に今でも困っています。景気もこれだけ悪い中で、増税の強行は避けてほしい。
 私たちは大工、工務店の組合で、府内3000の組合員がおります。京都で最も歴史が古く、今年で創設110年になります。建築業界は日本の雇用において、大きなウエートを占めています。一軒の新築に25の業種が携わるわけです。仕事があれば、これらの業種の人がうるおい、地域が活性化して景気もよくなります。今、新築の仕事は府内で年約1万5000戸です。10年前には約2万2000戸ありましたが、ずっと仕事が減り続けています。仕事を生む政策があれば、われわれがうるおうだけでなく、結果として税収も上がるのではないでしょうか。
 民主党の消費税増税と社会保障の一体改革には、国をどうするのかという大きなビジョンが見えません。今の政治には、はっきりと日本をよくするというビジョンを示してほしい。共産党の「提言」も1つの考え方として、各党が大いに議論をしてほしいと思います。(「週刊しんぶん京都民報」2012年5月20日付掲載)