沸き上がる怒りの声

 通常国会が24日開会し、野田民主党政権が狙う消費税増税問題などが焦点となっています。各種世論調査でも増税反対が多数。京都でも全国最低水準の経済落ち込みの下、「京都をダメにする消費税増税は許せない」との批判の声が高まっています。

 仏像やお茶道具などの美術品や古物をカタログで見て頂き、オークションで求めたお客さまから手数料を頂くという仕事を19年間やっております。
 50万円までは15%、それ以上は10%ということでオープンにしております。消費税は手数料に対して課せられています。いきなり10%上げられますか?
 民主党政府は消費税を10%にすると言っていますが、まず公約と違うということです。4年間は上げないと約束したことを勝手に破るのはルール違反です。大人社会では、通りません。決めたことが出来なかったら即、切腹するのが「公」の筋です。
 そして、消費税率を上げるという前に、97年から5%に上げて以降、国は何をしてきたのか、私たちに何をしてくれるのか、まったく説明がありません。
 この業界で何があってもピシっとも動かなかったお茶道具の値が93年ごろから下がりだし、ものによっては最高時の1割まで落ち込んでいます。これだけ冷え込んでいる京都経済の下で、国の一声で一方的に増税され、文句も言えない、これで黙っていられますか。
 強いものに対して、刃向かおうとすれば、毒の付いた矢を持ち、弱者が立ちあがるしかないでしょう。一矢報いる、そんな気持ちで政治をながめたいと思っています。国にも大企業にも堂々と正義が言えるリーダーが京都には必要です。(「週刊しんぶん京都民報」2012年1月29日付掲載)