勝手連学習会20111105-02.jpg 来年2月の京都市長選に向けてこのほど結成された「中村和雄さんを市長にしよう!勝手連」は4日、京都市上京区で中村氏を招いて「脱ワーキングプア」をテーマにした学習会を開きました。
 中村氏は、著書『「非正規」をなくす方法』の資料をもとに、デンマークの雇用政策について解説。同国の1人の平均転職回数が6回と「柔軟な労働市場」だが、医療費や教育費が無料で手厚い社会保障により「失業しても生活に困らない。労働組合の社会的発言力も高く、解雇されにくい」と紹介しました。
 京都市の雇用状況について、非正規率が政令市で最も高いとのべ、「公契約条例で京都の業者に仕事をまわし、削られていた人件費に規制をかけることで業者や労働者の収入を増やす方向へ転換したい」と訴えました。
 参加者は「公契約条例で入札価格はどうなるのか」など質問。中村氏は、「価格は上がる可能性があるが、業者や労働者の収入が上がり税収増にもつながる」と答えました。
 参加した女性(29)は、「以前の職場でも非正規労働者が多かった。みんな、今、食べるのに精一杯で先のことを考えられず、若者に元気がなくなっている。ぜひ京都市長として雇用対策をしてほしい」と話していました。