五条坂夏の大陶器市 7日から始まった「五条坂夏の大陶器市」(陶器祭運営協議会主催)で、五条大橋から東大路までの五条通り両サイドに全国から集まった約400店舗がたくさんの人で賑わっています。陶器市は東山五条にある陶祖大神をまつる若宮宮のまつりで、もともとは大正時代に東大谷墓参や六道珍皇寺のお精霊迎えなどの参拝者を目当てに店を出したのが始まりと言います。今では地元の京焼(清水焼)の窯元をはじめ遠く九谷、有田、瀬戸、信楽、草津など全国からの焼き物出店で日本最大級の陶器市として京都の夏の風物詩のひとつになっています。
 市では市価の半値以上の割引や格安の半端物など掘り出し物がよく売れているようです。伝統的な京焼きから若い陶芸作家の工夫を凝らした焼き物、和洋折衷の焼き物なども見物です。
 長岡京市から毎年訪れている夫婦は「3人家族でお皿と小ハチを3つずつ買いました。店がいっぱいで、見てまわるだけでも楽しいです。エッ予算? まぁ1万円というところです」とにこにこ顔。北区からきた新婚ほやほやの二人づれは「皿とお茶碗と可愛い猫が描かれたスプーンを買いました。気に入ったのを探すのが大変。でもだいぶ安いので、一年分をまとめて買います」とレジ袋を持って話します。
 五条坂の陶器市は10日まで開催されています。(仲野良典)