伏見網の目行進 9日、照りつける真夏の太陽の下で、原発廃止と被災地域の復興への願いを市民に訴える、伏見網の目行進が行われました。主催者を代表して藤田秀夫伏見原水協事務局長が、「3月11日の東日本の大震災での未曾有の原発事故が発生しました。元々、原爆など核兵器と原発の根っこは同じ。原発も人類が制御できない核であり、死の灰はまさに永久に蓄積されています。唯一の被爆国の日本からこそ核兵器廃絶、原発廃止の中心になって運動を進めなければなりません。今日の行進はその大事な運動です」と訴えました。
 実行委員会会長代理の藤忠人さんが「平和行進を最後までしっかり歩きましょう」と激励の挨拶を受けて伏見港公園から行進スタート。竹田街道から大手筋商店街、国道24号から墨染から奈良街道(本町通り)から伏見稲荷前を経由した東福寺北西門まで約8キロを約120人が横断幕や団体旗・幟を持って行進しました。
 にぎわう大手筋商店街などでは新婦人伏見支部、市職労、京建労などが核兵器廃絶の訴えとともに「東日本の復興と連帯して、核兵器をなくそうの願いをこめて、一歩でも二歩でも、一緒に歩きましょう」と訴えました。国道や街道筋では「核も基地もない平和な日本をつくろう」、「原発をゼロにし、自然エネルギーに変えましょう」、「非核京都府宣言を実現しよう」などのシュプレヒコールを元気に繰りかえしてアピール。東福寺で東山実行委員会に引き継ぎました。
 15日から東日本へのボランティア活動に参加する京建労主婦の会伏見支部の中根美智子さんは、「東日本の被災のみなさんのことを思うだけで何もできずにいらだっていましたが、今回、京建労でバスとトラックを出すボランティアが募られて最後の奉公やと思ってさっそく応募しました。材料をタップリと積んでいって、現地で炊き出しや焼き肉丼などつくって支援してきます」と笑顔で述べていました。(仲野良典)