大山崎町の平和企画 終戦の日の15日、大山崎町が「君に平和を伝えたい~子どもたちに戦争体験を語り継ぐ」と題した集いをふるさとセンターで開きました。戦争体験者が少なくなる中、お年寄りに戦争の悲惨さを子どもたちに語り継いでもらおうと企画したもので、今年が第一回目。地元のお年寄り3人が空襲の時の様子などを話し、集まった小学生や父母らに語り、平和の尊さを訴えました。
 佐々木峻さん(80)は、学徒動員先の飛行機工場で空襲に遭った際、多くの仲間が死んで、近くの池が遺体の血でまっ赤に染まったことを話し、「地獄だった。戦争体験だけは、みんなにしてほしくない」と語りました。
 恵嶋幸子さん(81)は大阪で空襲に遭い、命からがら避難したと話し、「家は全焼し、親戚の家を転々とする生活はつらかった。二度と戦争は起こってほしくない」と訴えました。
 関知彦さん(81)は、生まれ育った京都・西陣の空襲について話しました。
 ゲートルやもんぺ、鉄かぶとなど戦争当時の日用品の紹介や、食糧難の時代に米の代用食だったすいとんの試食があり、参加した親子は戦争中のつらかった生活を想像しながら味わっていました。