4月に刊行された「理論劇画 マルクス資本論」(かもがわ出版)の記念講演会(同実行委員会主催)が7日、京都市中京区で行われ、漫画評論家の紙屋高雪氏と石川康宏神戸女学院大学教授が講演しました。
 同書の構成・解説を担当した紙屋氏は、読破し理解することが難しい「資本論」を多くの人に読んでほしいという思いから手軽に読めるマンガという形で出版を考えた」とのべました。
 出版に協力した石川氏は、マルクスの「資本主義の発展につれ貧困、抑圧、隷属、搾取の総量は増大する」という学説に、現代の貧困・格差社会の解決策があることに注目が集まっていると指摘。このマンガは「『あきらめない、世の中を変えるんだ』という社会改革への気概ある人たちに読まれている」と話しました。