新型インフルエンザの感染が広がり、保険証を持っていない人の診療をどう保障するかが問題になっていますが、八幡市は、滞納などで国民健康保険証を持っていない765世帯にたいし、25日に6月末までの短期保険証を郵送しました。
 厚生労働省は新型インフルエンザ対策として、窓口で10割負担が必要な資格証明書の人にも「発熱外来の受診は3割負担」とする措置を取るようになりました。
 日本共産党八幡市議会議員団が市にたいし新型インフルエンザ対策についてヒアリングをしたとき、「今回のような感染症の広がりにたいし、滞納者への受診機会の制限は、国や地域の安全確保にとってもマイナスであり、保険証を送付して受診する機会を保障したらどうか」と提案。今回の保険証郵送は、こうした提案を受けての措置です。
 八幡市では、滞納者はいったん窓口で何らかの納付相談をすれば短期証などの発行を受けられます。資格証明書は発行していないものの、実際には、納付相談に来ない人には保険証が手元に届かない問題がありました。
 郵送世帯の中には、行方不明などの事情で保険証が届かない世帯も含みますが、多くは滞納による「無保険者」とみられます。(山本邦夫)