京都農協労働組合が、中川泰宏京都農協会長(自民党衆院議員)らによる団体交渉拒否、労働組合つぶしなどの不当労働行為に対する救済を求めていた問題で、中央労働委員会は3日、京都農協労働組合の申し立てを認める勝利命令を下しました。京都府農協労連が13日に記者会見し、明らかになりました。
 07年に府労働委員会が京都農協に団体交渉や労働組合事務所貸与に応じることを命じたことに対し、京都農協が再審査を求めたものを中央労働委員会が棄却したものです。
 命令書は、京都農協が労働組合を敵視して団体交渉を拒否し、労組を脱退させるために圧力をかけたことなどを認定。中川会長が組合員への労組脱退を迫り、「農協労連なんか飯食わしてくれないぞ」「組合はどうする。辞めないのか」と強要していることを認めています。
 京都府農協労連の浜見秀行書記長は「京都府労委の命令よりも、京都農協側の不当労働行為を厳しく批判し、断罪しています。中川氏や京都農協は2度目の命令を重く受け止め、組合側の要求に応じるべき」と話しました。
(詳細は、「週刊しんぶん京都民報」2月22日付号)