上京区の北野天満宮で3日、節分奉納行事が行われました。追儺式では茂山千五郎社中による「北野追儺狂言」が上演され、小雨の中、1時間以上待っている人の姿が見られました。
 神楽殿で行われた「追儺狂言」は、摂社福部社の御祭神である福の神が鬼を払うもの。8人の演者が現れ、鉦などを打ち鳴らしていると鬼が登場。そこに北野の女の神様がやってきて踊ると鬼がへたりこんでたちまち力を失います。その鬼めがけて演者たちが豆をまいて追い払いました。
 狂言の後、上七軒による「日本舞踏」が奉納され、最後に「豆まき」が行われました。
 北野天満宮は、天暦元年(947)に京都の「乾の隅」の守りとして、皇城鎮護の願をこめて建立され、以来災難除・厄除の社として人々の信仰を集めてきました。