右京区憲法9条の会は11日右京ふれあい文化会館(京都市右京区)で、「いつも心に平和と笑いを!」をテーマに「落語と講演の集い」を開き150人が参加しました。
 京都法律事務所の福山和人弁護士が「改憲の狙いと護憲運動の展望」と題して講演しました。イラク帰還兵がホームレス化している実態を紹介し、実際に戦地へ行く人間がどうなるかという視点が改憲論に欠落していることを指摘。改憲の声は国民から出たものではないことや、「権力者にフリーハンドを、国民には義務を」と権力者を縛る憲法の性質を逆転させようとしていることを話しました。 また福山弁護士は、不安定雇用を是正する運動や名古屋高裁の「イラク派兵違憲判決」などを取り上げ、現実社会を憲法に合わせて変えていく運動を「草の根から取り組もう」と呼びかけました。
 落語は右京区西院出身の桂都んぼさんが、いつも些細なことで夫婦喧嘩が絶えない2人を仲裁する「堪忍袋」を熱演し笑いの連続でした。ちょっとした言葉のあやや意味の取り違いで大喧嘩になりますが、何が原因だったか思い返すとばかばかしいもので、最後の落ちに一同大爆笑。参加者は平和でこそ楽しめる「落語」を楽しみました。(山田耕司)