20150709-02 安倍政権が、戦争法案の今国会成立を狙う中、日本を再び「戦争する国」にさせてはならないとの思いを共有しようと、京都市右京区の花園学区の住民でつくる「健康友の会花園支部」は4日、戦争の時代を知る高齢者を招き「戦争体験を聞く会」を同地域で開きました。

 事前に80、90歳代の高齢者宅を訪問して趣旨を伝え、5人の賛意を得ましたが、当日、体の不調で不参加となった人もあり、参加者のフリートークを交じえて懇談しました。

 学徒勤労動員で、飛行機の燃料として松ヤニの採取に従事した(女性)、教育勅語や軍人勅諭を暗唱させられ「お国のために死ぬ、殺す」という教育を受けた(男性)など、中学生時代の経験。クリスチャンだと知られないように家に神棚をつくって保身した(女性)、新聞社に勤務していた父から軍やGHQによる検閲での苦労を聞いた(女性)など、子どもながらに見聞きした庶民の工夫、言論弾圧の実態も紹介されました。

 戦後、日本国憲法で規定された戦争放棄、主権在民、男女同権を歓迎した思いから「憲法の大切さをいまこそ伝えたい」との熱意も語られました。

 日本共産党の山田耕司京都市議が参加し、20歳の時に被爆者から直接聞いた被爆体験が自身の平和運動の原点だと紹介し、戦争法案の撤回、廃案へ運動を広げる決意をのべました。