小選挙区制おかしいぞ! 「小選挙区制おかしいぞ!」――原発ゼロや消費税増税反対、TPP参加反対など、国民の民意を反映しない総選挙結果を受け、選挙制度に意義をとなえるデモが28日、京都市内で行われました。若者有志がツイッターやフェイスブックなどのソーシャルネットワークサービスを通じて呼びかけたもので、市民50人が集まりました。
 行進前の集会で立命館大学1回生の女子学生(18)が発言し、「16歳から婚姻を認められているのに、なぜ投票はできないのか。OECDのなかで18歳選挙権がないのは日本と韓国のみ。自分なりに政治を勉強したのに、応援もできないなんておかしい」とのべ、若者の呼びかけに応じて参加した立命館大学の南野泰義国際関係学部教授は、今回の総選挙では小選挙区制で約3700万票と全体の5割以上の死票が生まれたと指摘し、「自民党は有権者の2割の得票で8割の議席を得た。多様な民意をくみ取る制度にない」と批判しました。
 参加した男性(23)は、「まわりに『自民党がいい』という人がいないのに、あれだけの議席になっているのがおかしいと思っていた」と話していました。
 日本共産党の倉林明子参院京都選挙区候補も駆けつけ、「自民党は『原発ゼロ』の見直しなど述べている。必ず民意の反発を受ける。皆さんと選挙制度改革へ全力をあげたい」と訴えました。