第42回城陽母親大会 第42回城陽母親大会がこのほど、城陽市内で行われ、元朝日新聞記者の伊藤千尋氏が「憲法と地球の恵みを活かそう~原発も基地もない世界を」をテーマに講演しました。
 伊藤氏は世界や日本の動きについて述べ、地震国である日本は原発より自然エネルギーを活かすことの大切さや、地熱利用の仕方などを詳しく紹介しました。
 大会では、今年3月から始めた被災者のために自分たちの身の丈にあったできること、被災者を忘れないとの心を届けようと「被災されたあなたへ毛糸の小物を贈ろうプロジェクト」を立ち上げました。その取り組みや出来上がった作品を紹介。8カ月間の取り組みで、毛糸の小物は271個、参加者はのべ200人となりました。
 作品は10センチ角のモチーフを70個つなぎ合わせたひざ掛けや帽子、マフラー、セーター、靴下カバー、ミニ座布団などです。
 1日から3日には、宮城母親連絡会を通して石巻に送った作品を仮設住宅に届けました。初めての雪が降った寒い日でしたが、温かい毛糸の作品を手渡しました。住民たちは、仮設住宅の生活の中で助け合って生活しており、感謝の言葉とともに「流されて何にもないんだよ」「土地があるから離れられないんだよ」「早く仮設ではなく市営の住宅にはいりたい」と切実な訴えがありました。(中野恭子)