府政研キックオフ集会 2014年春の府知事選に向け、「京都府政研キックオフ集会」(京都自治体問題研究所と京都府職労連が主催)が13日、京都市上京区の社会福祉会館で開かれました。
 村上博・広島修道大教授が「今求められる都道府県の役割は」と題して講演しました。村上氏は、道州制や国の出先機関の地方へのまるごと移管、関西広域連合の設立など、政府はいっかんして国の責任を放棄し、自治体の広域化をはかる施策を実施してきた状況を解説。「自公政権から民主党政権に至るまで、政府の方針は構造改革路線を続け、住民の命とくらしを守る立場に立っていない。命とくらしを守るため、災害など広域的課題への対応や、小規模自治体に対する補完的機能と支援を行う都道府県の役割が重要になっている」と述べました。
 府職労連から府政問題について報告。与謝の海病院の独法化・附属病院化の推進、脱原発の立場に立たず大飯原発再稼働を容認、土木事務所の統廃合で豪雨災害対策の初動が遅れるなど、山田府政の問題点を指摘。「国民とかい離した国の政治に対決し、国民のための政治に京都から変えよう。府民本位の働きがいのある府政の実現にむけて、おう盛な議論を呼びかけたい」と述べました。
 京都自治体問題研究所の中林浩理事長と、府職労連の森吉治委員長があいさつ。森委員長は、「今日の集会をきっかけに知事選に向け、府政の問題点について学習・研究していきたいと。福祉・医療、災害・防災、京都経済、再生可能エネルギーなど各分野で府政研究会を開いていきたい」と述べました。