きたかみ原発ゼロネット 電力供給不足を理由に安全を二の次にした大飯原発再稼は許さないと11日夕、きたかみ原発ゼロネットが北区のビブレ前と烏丸今出川で抗議宣伝を行いました。民医連や民商、地区労、母連など8団体から50人が参加し、横断幕やプラスターでアピールしました。
 ビブレ前の宣伝では、8日に野田首相が「大飯原発3、4号機を再稼働すべきだと言うのが私の判断」と明言し、再稼働強行へなりふり構わない姿勢に対し、厳しい非難が続出。「国民生活を守るために電力は必要だから再稼働なんて、国民世論に真っ向から挑戦するもの」「福島原発事故の収束のめども立たず、国会での事故原因の究明も途上なのに、どうして再稼働できるのか」「30項目の安全対策はまだまだ先の話で8割が政府の安全対策を信頼していない」などと5人が訴え、再稼働ストップを呼びかけました。
 日本共産党の浜田良之府議もマイクを握り、首相が関西の自治体首長が「限定的」などの条件で同意したことを理由に再稼働を決めながら、限定的な運転では国民生活が守れないというのでは自治体を利用するためだけの二枚舌だと批判。「国民生活を守るために原発からの撤退を求めるとともに大飯原発再稼働を許さない世論と運動を広げよう」と呼びかけました。
 大飯原発の再稼働反対を求める署名に応じた女性(34)は昨年夏に東京から2、4、8歳の子どもを連れて避難してきました。「子どもたちに放射能汚染のリスクが少ないと思って京都に来たのに、隣の福井県で再稼働なんて絶対にやめてほしい」と話していました。