日本共産党が2月7日発表した「消費税大増税ストップ!社会保障充実、財政危機打開の提言」と同党の志位和夫委員長を迎えて開く「日本と京都の暮らしと経済を語り合う懇談会」(7日13時、ウェスティン都ホテル京都)への各界の期待の声を紹介します。

提言に大いに賛成

 私たちの団体は、保険診療を行う保険医が加入する団体です。会員数は約2500、府内の開業医のほとんどが加入しています。
 「社会保障と税の一体改革」の勉強会を開いていますが、内容を知れば知るほど、医師からは怒りの声があがっています。
 「一体改革」では、医療、介護、保育、年金など社会保障のあらゆる分野で、改悪を進めようとしています。医療分野は、既に「医療崩壊」と言われる危機的状況になっていますが、2025年には、医師は1万人、病床数は43万床削減し、患者の平均在院日数を4~15日短縮するという計画です。患者の命が脅かされる事態が一層進むことになります。
 共産党の提言は、「構造改革」路線で大きな痛手を被った社会保障を再生させるだけでなく、消費税に頼らなくても、社会保障をヨーロッパ並みに拡充できるという展望をしっかり示しています。社会保障充実を国の基本にすえた考え方は、大いに賛成です。
 今、国民が「一体改革」に怒りの声をあげ、消費税を増税しなくても社会保障を充実できる道があることを、世論にしていく必要があると思います。(「週刊しんぶん京都民報」2012年3月25日付掲載)