京都総評大会 京都総評(岩橋祐治議長)は3日、京都市内で第74回定期大会を開き、▽東日本大震災から、労働者・住民本位の復興、原発をやめて自然・再生エネルギーへの転換▽京都市長選勝利、いのちと暮らしをまもる自治体、憲法を守る労働者・国民本位の政治─などを柱とした2011年度の運動方針を採択。また政府・電力会社に福井県若狭湾の原発群について廃炉、自然エネルギーへの転換を求める特別決議を採択しました。
 あいさつで岩橋議長は「構造改革路線の政治が地方を痛めつけ、東日本大震災の被害を大きくし、復興を困難にしている」と指摘。また、すべての原発を廃炉にし、自然エネルギーへ転換することは「人類の未来がかかったたたかい」とのべ、「労働運動が国民的復興、自然エネルギーへの転換のたたかいの先頭で奮闘することが求められる。そのたたかいと合わせて、人間らしく働くことができる職場、社会をつくろう」と呼びかけました。
 さらに京都市長選に向け、民主市政の会が推薦する弁護士の中村和雄氏の勝利に全力をあげると決意を述べました。
 来ひんとして、全労連の小田川義和事務局長、全労協の金澤壽議長、日本共産党府委員会の渡辺和俊委員長、新社会党府本部の池内光宏委員長、中村和雄氏らがあいさつ。
 中村氏は、京都市の若者の4人に3人が非正規雇用で、まともな暮らし・仕事がないと指摘し、「市政を刷新し、人間らしく働ける京都を実現したい」と訴えました。
 選出された役員は次の通り。
 議長=岩橋祐治▽副議長=奥井正美、小寺美智子、斉藤真一、佐々木眞成、辻昌秀、馬場隆雄、森田しのぶ(以上、再)、池田豊(新)、堀照美(新)▽事務局長=梶川憲▽事務局次長=稲村守、吉岡勝、尾崎立治(以上、再)。