智積院の桔梗 七条通りの東大路に面している智積院の参道両側で、真っ青な桔梗(キキョウ)が咲き始めています。今年は春先の寒さと、梅雨の長雨で開花は10日ほど遅れましたが、きれいに手入れされた参道竹垣に沿って美しい姿を見せています。
 桔梗は金堂に通じるきれいな石畳の両側に植生されています。写真は22日梅雨の合間で31°と
蒸し暑い猛暑日の撮影です。今年は群れて咲き、スギゴケや樹木や建物と見事に解け合っています。金堂の右手(北)では、紫や赤、青の紫陽花がたくさん咲いています。
 桔梗はあと1週間、きれいに咲き続けるでしょうか。足下で見落しがちですが、一輪一輪楽しみながら歩けば、こころ和ませてくれるでしょう。
 智積院は弘法大師が宗祖の真言宗智山派の総本山。長い歴史を誇る智積院は根来山の壮大な塔頭寺院でしたが豊臣秀吉によって灰燼になり、その後徳川家康の助力により現在地に真言教学の最高学府として再興されました。その後、幾多の変遷を経て今日に至っています。(仲野良典)