伏見戦争展 「戦争をしない・させない! 平和を求める輪をいっそうひろげよう」――25、26の両日、「2010年平和のための伏見戦争展」(実行委員会主催)が伏見区のそうぞう館および呉竹文化センターで開かれ約200名が参加しました。
 「アジアのなかの日本 日韓併合100年、日米安保改定50年を検証する」が今年のテーマ。26日に行われたフォーラムでは、京都府立大学名誉教授の井口和起氏が「韓国併合100年」と題して基調講演。井口氏は、明治の初めから韓国を日本の天皇国家に従わせる「征韓論」をかかげて韓国併合に至った経過、植民地朝鮮の支配の実態などについて具体的資料を示して明らかにするとともに、植民地支配を認めながら、「併合条約は法的に有効」とする管政権や一部の学者の見解も示して、「歴史の隠ぺい、偽造を批判し、正確な事実の解明・確定が重要だ」と強調しました。沖縄・安保問題について報告した京都沖縄県人会会長の大湾宗則氏は、名護市議選挙結果や1995年以後の県民ぐるみのたたかいなど、“沖縄にどでかい変化が現れている”とのべ、沖縄と本土の連帯したたたかい、沖縄県知事選支援を訴えました。また、市民の運動で実現した元陸軍第16師団輜重部隊遺跡の保存について「保存する会」の足立恭子氏が報告しました。
 25日には、今話題のドキュメンタリー映画「弁護士 布施辰治」が計3回上映され、平和を願う朗読(サークル・ことのは「子どもたちの夏」)とコンサート(ケイ・シュガーさん)も行われました。
 両会場には日韓併合の歴史、戦争の真実を歪めた当時の新聞報道、第16師団遺跡保存に関する写真・パネルも展示され、見学に訪れた若い人たちも食い入るように見入っていました(S)。