京都府教育委員会は25日、定例会を開き、11年度の京都市内の府立高校夜間定時制の募集定員を30人増員することを決めました。
 増員するのは、桃山、朱雀、鳥羽の3校。各校80人定員が90人定員になります。40人学級から30人学級にすることによる、クラス増にともなうものです。
 夜間定時制は、不況で志願者が増加傾向にもかかわらず、07年度には桃山高校の定員が40人削減。その結果、07年度以降、毎年40~70人余りの不合格者が出ていました。保護者や教職員でつくる「京都の定時制・通信制教育を考えるみんなの会」(林五月会長)は毎年、府教育委員会に定員増を求める申し入れや請願書を提出してきました。今年も6月26日、同様の申し入れ書を提出していました。
 「みんなの会」の後藤淳子副会長は、「これまで何度も要望書を出してきたことが、ようやく実った。不況が続くだけに、今後も生徒に門戸を広げてほしい」と話しています。