中宇治9条の会 中宇治九条の会は7日、宇治市で第8回憲法集会を開き、約50人が参加しました。
 NHKビデオ「その時歴史が動いた、3000万人署名大国を揺るがす─第五福竜丸が伝えた核の恐怖─」の鑑賞し、核廃絶の平和行進を続けている俊正とし子さんが「今、伝えたい 平和への想い─核兵器廃絶に向けて─」と題して講演しました。
 俊正さんは、幼い頃の戦争体験や子どもと教育を守る教職員組合の活動、そして平和行進に加わる高校生の姿を見たことがきっかけとなって60歳から平和行進を続けてきたことを語り、自分のできる小さなことから平和への行動を起こすことの大切さを話しました。
 また、奈良から京都の学校へ赴任した際、府教委から交付された「憲法手帳」(蜷川民主府政が発行)を今も大切に保管していると話すと参加者から感嘆の声があがりました。さらに、アメリカの水爆実験で被爆した船は、第五福竜丸だけでなく国内外で約800隻になること、多くの被爆者はお金で黙らされ被害を訴えることもできなかった事実も報告。俊正さんは、「平和を守るためには、九条の会、非核自治体宣言、平和市長会議等の草の根の運動を広げること、わたし達1人ひとりが、主権者として「だまされない力、手をつなぐ力、あきらめない心を蓄えることが大切」と訴えました。
 会場では、今春ニューヨークで開催される「核兵器をめぐる状況とNPT(核不拡散条約)再検討会議」に向けた行進に参加する俊正さんへ、参加者の平和への願いを込めた折り鶴とカンパが託されました。
 参加者からは「平和運動をコツコツと続けることの大切さがわかりました」等の感想文が寄せられました。(櫻井昇)