「京都府の地域医療を考えるつどい」(京都社保協や京都自治労連などの共催)が11日、京都市中京区のラボール京都で開かれ、54人が参加しました。京都府北部の医師不足や公立病院の再編、京都市立看護短期大学廃校などについて学習しました。 
 
 京都府保険医協会の中村暁さんが、「医療費適正化路線と京都府の地域医療供給体制」と題して講演し、今日の医師不足問題は政府が医療費抑制のために「医師過剰論」を展開し、医学部入学定員削減してきたことにあると指摘。そうしたもとで医療関係者をはじめとした運動が展開され、「国が医師・医療提供体制確保への財政出動を行わせるなど解消へむけての前進面もある」と述べました。
 舞鶴市民病院を守る取り組みや京丹波の和知診療所(京丹波町)存続にむけた署名活動など府内各地での取り組みが報告されました。
 たんご協立診療所の山岡勝則事務長は、「京丹後市には脳外科医が一人もいなく、市民の命が守れない、守ってもらえない状況です。安心・安全な府政のために、『医師・看護士を増やせ』と声を上げ、運動を進めている」と話しました。(詳細は「週刊しんぶん京都民報」4月19日付に掲載)