「源氏物語」の研究で知られる京都府立大学名誉教授の中井和子(なかい・かずこ)さんが1月28日午後4時36分、すい臓がんのため京都市内の病院で死去しました。81歳でした。近親者で密葬をすませ、3月上旬、お別れ会が予定されています。喪主は長男・哲幹(てつき)氏。
 15年かけて取り組んだ「現代ことば訳 源氏物語」(1991年)で京言葉の継承に力を尽くすとともに、数多くの著作や講演で、「源氏物語」の魅力を伝えてきました。 昨年、源氏物語千年紀にあたり、「週刊しんぶん京都民報」に「源氏物語」を連載しました。
 京都大学卒業後、京都府立大女子短期大学部教授を経て、81年に同学部長。著作に「源氏物語ー折々のこころ」など多数。