京都民医連の若手職員でつくる「平和塾」第1期生の卒業制作が10日行われた、「京都民医連・民医労・共同組織・共済会新春のつどい」で発表され、塾生の看護師やソーシャルワーカーらが半年間の学習や行動を振り返り、「人間らしく生きることを手助けする医療や看護は戦争政策とは一致しない」と訴えました。
 「平和塾」は、平和・憲法問題に関心を持つ職員を育てようと開かれたもの。1期生には京都市内の病院で働く看護師やソーシャルワーカー、事務職員など9人が参加。昨年6月から、被爆者治療を続ける肥田舜太郎さん(全日本民医連顧問)の講演会や韓国のグリーン病院、西大門刑務所歴史館の視察学習をはじめ、京都の戦跡巡り、戦争体験者からの聞き取りなど学習・体験に取り組んできました。
 つどいでは、塾生が卒業制作を発表し、「加害者としての日本を改めて知った」「戦争は命や人権を否定し、奪うもの。医療や看護、介護は戦争政策とは絶対に一致しない」などと半年間の平和の「学び・行動・連帯」を通してそれぞれが考えたことを報告しました。 最後に、門祐輔塾長(第二中央病院院長)が卒業証書を授与し、代表して受け取った磯田美紀さん(北病院看護師)は、「この卒業をスタートにして、仲間たちと平和のことを考える機会をつくっていきたい」と語りました。