京都市と乙訓地域の公立高校の入試制度を検討してきた懇談会が26日に現行の4通学圏を2通学圏に統合し、現行の選抜方法は維持するなどとした「まとめ」を府、京都市の両教育長に提出したことで、京都教職員組合は28日、「拙速で、はじめに見直しありきの論議となったことは問題」とする見解を発表しました。
 見解では、懇談会の場で中学校長から「高校間格差が拡大、定着する」、「通学費の経済的負担増」などの危惧が噴出したことを指摘。先行して実施されている山城通学圏でおこっている弊害の検証が行われていないことは不十分と批判し、「府・市民、父母、教職員の声に耳を傾ける慎重な論議が必要」と府、市両教育委員会に求めています。 
 「まとめ」を受けて、両教育委員会区は域割りなどを検討し、早ければ09年度入試から導入する予定とされています。