着物美人

庄司美樹さん フットケアサロン主宰

着物美人庄司さん 今年6月5日、女性専用のセルフメイクアップルーム&フットケアサロン「Magenta」を下京区にオープンしました。着物の着付けもできるスペースも用意しました。
 医療機関で事務の仕事をしていたのですが、ちょうど2年前に医師の勧めでスフレーガというフットケアの資格を取りました。ところが取ってまもなく解雇されてしまって…。ちょうど3年前にある占い師から「あなたは3年以内に独立する」と言われたことを思い出し、「え? 今がその時期」と思いきって踏みだしました。家族の後押しもあり、娘と二人でこの仕事を始めたんです。

 着物は、仕事が忙しかったこともあり、あまり着る機会はありませんでした。それが、こちらの「着物美人」で登場した小原美奈子さんと同じ「京都女塾」に通ったことで、小原さんの着物姿に憧れたこと、お友達が着物の店を開店したのを機に、久しぶりに着てみたら、すごく気分がリフレッシュできたんです。ちょっと違う自分を発見したというのでしょうか。これからは、もっと着物を着ようと思って、実家に預けていた着物を少しづつ、運んできています。
 着物は小さい頃から見て育ちました。祖母が和裁と洋裁の先生だったので、常に家の中に着物がありました。もちろん祖母も着物で生活していましたし、母も定年後、60歳を過ぎてから踊りを始め、着物で過ごすことが多くなっています。そんな影響もあり、久しぶりに和箪笥を開けて着物の風通しをして、手入れを始めました。そういえば、若い時に着たかった大島紬を思い出しました。赤い八掛けで、もう年齢的に無理かなあと思うので、色を変えようと思っています。着物は、洋服と違って染め変えたり、付け変えたりしながら世代を超えて着ていけます。私の場合、着物も帯も3代にわたって着回しできるなんて、実はとてもエコですよね。

 私も定年になったら、思い切り着物生活をエンジョイしようと思います。それまではしっかり働いて、着物つながりのお友達も増やして、仕事の輪を広げていこうと思います。紆余曲折ありましたが、今は無駄なことは一つもないと思えるようになりました。これも着物効果かも知れません。

 庄司さんのお着物は、飛び柄の小紋に秋らしい錦色の帯。帯留めに銀色の花のデザインがアクセントになっています。

マゼンタ パウダールーム&フットケア powder room and foot care Magenta