京童 十七文字のうた

許すとは言わずに母の縫う産着

許すとは言わずに母の縫う産着
 これは一遍の小説のような内容を持つ。二人の若すぎる結婚に親は反対した。しかし子ができてしまった。不承不承であるが生まれる子には罪がないので老いた母は産着を縫っている。既成事実の前で認めざるは得ないのか。
長岡京川柳会「川柳たけのこ」10月号より
2009年11月 8日 10:00 |コメント0
選者:八木勲 プロフィール
1939年、京都市生まれ。61年、同志社大学卒業後、広告会社に勤務。川柳を各紙に投稿し、98年、「今ワシは何党かねと秘書に聞き」の作品で「毎日新聞万能川柳年間大賞特別賞」を受賞。03年には「週間しんぶん京都民報」にエッセイ「川柳世相つれづれを」連載。著書に「一駅一章 世相あれこれ五七五」(新葉館出版)。「川柳瓦版の会」同人、「京都番傘」同人。08年から「週間しんぶん京都民報」の読者の文芸の選者を務める。
八木 勲の世界 「世相あれこれ五七五」川柳&冠句

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