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山宣の性教育の源流をイギリス・ドイツに訪ねた旅行記〔4〕

2007年7月 2日 16:34

マルクス詣で
 翌日はミュージカル観劇希望に対応して、出発を早めて、マルクス詣での日程を組んだ。地下鉄を乗り継ぎ目指すはハイゲート・ヒル。青春時代から今日までマルクスの理論は私に多大な影響を与えてくれた。資本論第1巻は学生時代に読んだが、後巻は独学では難解でわからず京都に就職した時に京都労働学校の講座を受講し、たしか経済学者の宮川さんの解説書(青木文庫)を併行して読んだ。
 地下鉄の駅からお墓へはハイゲート学校や簡素な住宅の並ぶ街並みを抜け樹木の生い茂る急な坂道を下る。鉄の門があり門番の娘さんが写真などの土産、入場料をあつめ写真を撮るなら3ポンドと告げた。リスが樹幹を飛び回り喬木が生い茂った墓地(写真上)の歴史を告げていた。墓地のマルクス(写真下)は異様にでかく彼のイメージにそぐわない。手前あった哲学者H.スペンサーの墓の静かな佇まいこそ印象的だ。
 岡本清一(同著「政治評論集」)が指摘するようにコミンテルン(ソ連)の影響で後に強大化したのであろう。碑の最上部に「万国の労働者 団結せよ」と英文の金文字あり、下にはフォイエルバッハ論にある「哲学者は世界をただいろいろと解釈したが大切なことは世界を変革することである」とある。墓には先に訪れた人の手書きのメッセージと花がナイロンの袋に包まれていた。山宣の墓詣でのようにシンパが絶えず訪れるのだろう。

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