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ペット写真の織物 クーちゃん

織額 西陣では、新しい「ものづくり」にむけて行政と一体となって事業を進めています。その一つが「織額」づくり。帯や着物の織りの技術を生かして機械織で絵を描こうという試みです。コンピュータが導入され、高度なスキャンができるようになったことで熱心に織りの技術を研究されている織屋さんと出会いました。伝統工芸士で長年帯を織ってこられた廣岡善次さんです。試行錯誤を重ね、4年かけて、織りの技術を磨かれました。
 西陣織が厳しい中で、私は廣岡さんとこれから何を織っていけば消費者に受け入れられるだろうかと、何度も話し合いました。スキャンの技術を生かしてペット写真を織物にしてはどうだろうかと、私の飼っている猫の「クーちゃん」を織ってもらうことにしました。それから約半年、見事な織物が出来上がりました。
 6月23日、京都駅で行われた「ファッションカンタータ」で初お披露目し(写真)、とても好評でした。これから商品化するには、まだ問題がありますが、お互いに楽しみながら力を合わせていこうと思っています。