もりたもとこのお着楽きもの

春着物

 3月になると急に春めいてきて、周りの空気までもが、ぱ~っと明るくなったようです。現金なもので、昨日まで着ていた着物が、なんだか暗っぽく感じられて、着るのがためらわれます。
 「冬だといって暗い色を着るのはやめましょう!」と言っていたのに、やっぱりどんよりとした黒っぽい色を着ると落ち着いていたようです。
 春は周りの景色が、着物を着る人に味方して、引き立ててくれるようです。心も華やぎますし、あちこちお出かけしたくなりますね。
 写真の着尺は花柄の小紋。正絹です。淡いピンク地に白いお花なので、やさしい感じです。帯も正絹。白地に白のモクモクとしたお花柄がゴージャスです。真ん中にあるピンク色が全体を引き締めています。
 私も今まで着た事が無かった明るい、薄い色に挑戦しようと思っています。春はなんだか新しいことを始めたくなりますね。新しい自分を発見できるチャンスです!