/entertainment/00200_cinema_review/00201_/

ふがいない僕は空を見た

ふがいない僕は空を見た 原作は第24回山本周五郎賞を受賞し、2011年の本屋大賞2位に選ばれた窪美澄の短編小説。助産院を営む母子家庭で育った高校生・卓巳と、あんずと名乗るアニメ好きの主婦・里美の物語を軸にして、男女の「性」を赤裸々に描くだけでなく、そこからさらに踏み込んで妊娠、出産など、女性ならではの視点から「生」という大きなテーマに向き合った傑作で、約30件もの映像化オファーが届いていたという。そんな人気作を射止めたのは『百万円と苦虫女』で青春時代の葛藤を鮮やかに描いた気鋭、タナダユキ監督。本作でも、やりきれない思いや行き場のない感情を抱いた登場人物たちの思いと悩みがリンクし合い、やがて一筋の光が見えるラストに収束していく群像劇として、見事に作り上げている。(京都シネマ)
twitterでコメント

作品情報

  • 出演:永山絢斗、田畑智子、窪田正孝、小篠恵奈、田中美晴、三浦貴大、銀粉蝶、原田美枝子
  • 監督:タナダユキ
  • 原作:窪美澄『ふがいない僕は空を見た』(新潮社刊)
  • 脚本:向井康介
  • 音楽:かみむら周平
  • 製作年:2012
  • 製作国:日本
  • 配給:東京テアトル
  • 時間:142分
  • ジャンル:ドラマ
  • レーティング:R18+
  • 公開日:12/11/17
  • 京都シネマの上映情報
コンテンツ企画協力:京都シネマ