/entertainment/00200_cinema_review/00201_/

石内尋常高等小学校 花は散れども

 96歳、日本最高齢の映画監督新藤兼人。生きた日本映画史と呼ぶにふさわしい、70年の作家活動を続けてきた新藤監督の自伝ともいえる本作。実在の小学校の恩師をモデルに、誰にでも経験のある教師との運命的な出会いを描きながら、教育の原点とは何かをさりげなくメッセージした笑いと涙のヒューマン・エンタテインメントの傑作に仕上がっている。
 大正の終わり、広島市から山一つ奥に石内尋常高等小学校はあった。五年生の良人、みどり、三吉の担任は市川先生。全人格を生徒にぶつけた先生であった。三人は卒業と同時に離別するが、30年後、東京で売れない脚本家となっていた良人を、三吉が市川先生の定年祝いに呼び寄せる。会場はみどりが女将をする料亭だった。(京都シネマ・赤染)
twitterでコメント

作品情報

  • 出演:柄本明、豊川悦司、六平直政、川上麻衣子、大竹しのぶ、他
  • 監督:新藤兼人
  • 脚本:新藤兼人
  • 音楽:林光
  • 製作年:2008
  • 製作国:日本
  • 配給:シネカノン
  • 時間:118分
  • ジャンル:ドラマ
  • 公開日:08/10/25
  • 京都シネマの上映情報
コンテンツ企画協力:京都シネマ