和布ものがたり

 夏の着物として着用されてきました。平織と紗織を併用したもので、すき目があります。すけて見えるのが涼しげです。すき目のことを絽目といいまして、本数に種類があります。三本絽、五本絽と変化いたします。絽目がたての場合は、たて絽と申します。最近は、ポリエステルの絽の着物が作られておりますが、絽本来のサラサラした風合いがなく寂しい思いがいたします。


※紗織とは、織目があらく、薄くて軽い織物、うすぎぬ。
※すき目から、次のすき目までの横糸の本数で何本絽と申します。


絽の生地

「片輪車」という紋様です。「透き目」の間に7本入っています。