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白いリボン

白いリボン 舞台は第一次世界大戦直前の北ドイツの小さな村。人々が静かに暮らすプロテスタントの村を、数々の奇妙な事故が襲う。やがて連なる“罰”の儀式…疑心暗鬼の村人たち、そして苦しむ子供たち。この村に何が起こっているのか?
 10年ぶりに母国語であるドイツ語映画に回帰したこの作品は、ミヒャエル・ハネケに2009年のカンヌ映画祭でパルムドールをもたらした。“アンファン・テリブル”と言われた彼の集大成でもある。これまでの作品、『ファニー・ゲーム』や『ピアニスト』同様、全編を静かな不穏さが覆う。そして今回も人間の中に潜む悪意の存在をエレガントに焙り出していく。ラストで子供たちが歌う賛美歌の背後に“魔物”の足音は確実に迫っているのだ。今、観るべき特別な映画。(京都シネマ・谷口)
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作品情報

  • 出演:クリスティアン・フリーデル、エルンスト・ヤコビ、レオニー・ベネシュ、ウルリッヒ・トゥクール、ブルクハルト・クラウスナー
  • 監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ
  • 製作年:2009
  • 製作国:ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア
  • 配給:ツイン
  • 時間:144分
  • ジャンル:サスペンス
  • 原題:DAS WEISSE BAND
  • 公開日:11/02/05
  • 京都シネマの上映情報
コンテンツ企画協力:京都シネマ