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玄牝─げんぴん─

玄牝 『殯の森』がカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞するなど、世界的に評価される映画作家・河瀨直美監督。彼女が、自身の出産体験をもとに描いた『垂乳女』から4年を経て、ふたたび「お産」という根源的で本能的な営みに焦点をあてたのが、本作『玄牝』だ。
 舞台は、愛知県岡崎市にある吉村医院。この産科医院には「自然に子を産みたい」と願う妊婦たちが全国からやってくる。出産に関する情報が溢れる昨今、喜びと同時に不安を感じる妊婦も多く、院長の吉村正先生は、2万例以上もの立会い経験をもとに、彼女たちを支えている。河瀨監督は、そんな妊婦たちとその様子を見守る家族や助産師の想い、そして生まれてくる命だけでなく、消えゆく命と向き合う吉村先生の葛藤までも、真摯な目線でカメラに収めていく。(京都シネマ・江田)
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作品情報

  • 出演:吉村正、吉村医院に関わる人々
  • 監督・撮影・構成:河瀬直美
  • 音楽:ロケット・マン
  • 製作年:2010
  • 製作国:日本
  • 配給:組画
  • 時間:92分
  • ジャンル:ドキュメンタリー
  • 公開日:11/01/08
  • 京都シネマの上映情報
コンテンツ企画協力:京都シネマ
この記事へのコメント一覧

 院長の吉村正先生は、2万例以上もの立会い経験をなさったとは凄いですね。出産は女性にとって、喜びと共に深い不安があるのですね。
 全国から吉村正先生のところまで来られるのは、相当に深い不安のお持ちの方々と想像します。
 僕の場合は歯の治療だけでも歯医者を選びました。しばらくは、府立病院のX先生を頼っていました。
 今は、ご近所の普通の歯医者にいけるようになれました。(笑)

投稿者:きっしゃんさん│ 11年01月06日