石井桃子

いしい ももこ
1907年、埼玉県に生まれる。日本女子大学英文科卒業。文芸春秋社、岩波書店勤務の後、世界の児童書の翻訳、研究に従事。戦後の日本児童文学界の第一人者として幅広く活躍する。
1951年、『ノンちゃん雲に乗る』で第1回文部大臣賞受賞。1954年、児童文学に貢献したことにより、菊池寛賞受賞。1984年、第1回子ども文庫功労賞(伊藤忠記念財団)を受賞。1993年、子どもの本の世界における長年の貢献と業績に対して日本芸術院賞受賞。1995年、自伝的長篇小説『幻の朱い実』上下(岩波書店)で読売文学賞受賞。1997年、日本芸術院会員になる。
主な著作に『くいしんぼうのはなこさん』、『ありこのおつかい』、『三月ひなの月』(以上、福音館書店)、翻訳に『こすずめのぼうけん』、『ちいさなろば』、『ちいさなうさこちゃん』、『ピーターラビットのおはなし』、『100まんびきのねこ』、『ピーター・パンとウェンディ』、『イギリスとアイルランドの昔話』(以上、福音館書店)、『ちいさいおうち』、『クマのプーさん』、『たのしい川べ』、「ファージョン作品集」(以上、岩波書店)、自らの幼児時代をつづったエッセイ『幼ものがたちり』(福音館書店)などがある。
2008年1月、朝日賞受賞後、同年4月2日、老衰にて101歳で逝去。叙従四位授旭日中綬章。