〔2〕食べ物

花田睦子

 「食欲の秋」ということばがあります。秋は、なぜか食べ物がいつもよりおいしく感じられ、ついつい食が進んでしまう季節ですね。いいものが食べられるのはうれしいことです。どんなものでもおいしく感じ、ありがたい気持ちで食べられることは幸せです。たくさんある食べ物にかんする絵本のなかから、幸せな気分にしてくれる絵本を紹介します。(花田睦子/*えほん館)

くいしんぼうのはなこさん
くいしんぼうのはなこさん

 とってもわがままな子うしのはなこさんは、ごちそうをひとりじめしたので、どんどんおなかがふくらみアドバルーンのようになったから、さあ大変! お医者さんが集まり、はなこさんをとりまくと、「ぷすっ」という音が。おなかにつまっていたのは、なんだったのかしら?(4、5歳~)


おまたせクッキー
おまたせクッキー

  • パット・ハッチンス/作・絵
  • 乾侑美子/訳
  • 偕成社 1200円+税

 お母さんが焼いたクッキーを友だちといっしょに食べようとすると、ピンポーンと玄関のベルが鳴り、気を取りなおして食べようとすると、ピンポーンとまたベルが…!! そのつど友だちが増えていって、1人分のクッキーが少なくなっていきます。ラストのストーリーもいいのですが、友だちを思いやる気持ちにあふれた1冊です。(4、5歳~)


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えほん館

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