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強豪国

南アフリカ

author:スモール・フォス

スプリングボクスのエンブレム 欧州移民の中でも最も大柄なオランダ系移民が多く、身長195センチ以上の選手がゴロゴロ出てくる。その巨体をぶつけ合うラグビーが南アラグビーの伝統である。
 ラグビー協会創立は1889年と歴史は古く、南半球ビッグ3の一角であり、IRBの宗主国でもある。
 しかし、悪名高き人種隔離政策、アパルトヘイトにより国際社会から締め出され、第1回、2回のラグビーワールドカップには不参加。ラグビー界では長らく、「眠れる巨人」と呼ばれる存在であった。国際舞台から姿を消している間にも、国内選手権「カリーカップ」では伝統の世界一激しいラグビーが行われ、南アラグビーの伝統は受け継がれていた。この間、列強の国々の間では、真の世界一は南アフリカであると囁かれ、国代表の名を捨ててでも南アフリカに遠征しようという動きがあったと言われている。

 アパルトヘイトが終結し1992年8月に全世界が待ちに待った国際舞台復帰。1995年には第3回ワールドカップを開催することになる。この真の世界一決定戦となった大会で見事に優勝し、名実共に世界一となった。この大会の表彰式で、初の黒人大統領ネルソン・マンデラ氏からフランソワ・ピナール主将へとエリスカップが手渡されたシーンは歴史的名場面である。

 2007年第6回ワールドカップにおいては4度目の出場にして2度目の優勝。その巨体から生み出される根源的な、しかも圧倒的パワーとスピードが生かされれば特に変わったことをしなくても勝ててしまうことを全世界に見せつけた結果となった。
 国内の人種差別問題が完全に解決されたとは言えず、今もたびたびスプリングボクスにも影響を与えてしまう。しかし、列強も羨む才能の宝庫。まとまりさえすれば、完全に世界最強のラグビー大国であることは間違いない。

  • チームネーム…スプリングボクス
  • エンブレム…スプリングボック(レイヨウの一種)とプロテアの花
  • ヘッドコーチ…ピーター・デヴィリアス
  • キャプテン…ジョン・スミット
  • W杯最高成績…優勝(‘95、‘07)
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July 11, 2008