京都民報

京都歳時記「花のなぞかけ」

季節を彩る草花のなぞなぞです。咲いている場所、花の名前分かるかな?

ハイカラ花木(答)

花 花水木
場所 二条城
花水木

花水木

 明治末に東京市長の尾崎行雄が、アメリカに平和の使節として桜の苗木を寄贈した返礼として渡来しました。あの太平洋戦争という悲劇を経ながらも、桜はポトマック河畔に咲き続け、30本の白花種の花水木は日比谷公園など16箇所に植えられ、昭和12年に白花種3000本、紅花種1000本、枝垂れ種25本が寄贈されて徐々に植栽が広がってゆきました。
 徳川幕府の権力を表した二条城は今もいかつい構えを見せていますが、堀に沿って進むと花水木の並木があります。豊臣秀吉ゆかりの報告神社の正面通にも並木がありますが、都会的な姿をした西洋花木として人気が出てきました。
 花水木は山法師(やまほうし)に似ていることから最初はアメリカヤマボウシと呼ばれましたが、白く尖った花を咲かせる山法師は逆に日本的な風情を漂わせる花です。

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